Intel Arc A380 検証 という事で昨日はResizableBARを有効にしただけで何も設定しない状態でのベンチ結果をお届けしたわけですが。
最後の方にちょろっと書いたオーバークロックの検証もしてみたのでさらっと公開しておく。
構成については おぢさんのPC のサブ機を見ていただくとして。
まずは軽くおさらい。
デフォルト状態でのFF14ベンチは以下のような感じ。
フルHDならそこそこ快適に遊べるけどWQHDでは厳しいかなという印象。
つーてもメインストリームなGPUであれば平気で20,000を超えるスコアになるので貧弱である事にかわりはなくGTX 1650やRX6400にさえ劣る結果となっている。
これをオーバークロックするとどこまでいけるのか?という興味を持ったのでとりあえずやってみた。
結果から言うと「頑張ってGTX 1650並」というところ。
付属のユーティリティソフトで設定できる上限までクロックを上げた状態でこのスコア。
もっと電圧を盛れば多少上がる可能性もあるが大きく変わることはないだろうと思いここで止めておいた。
この時の消費電力と温度は以下のような感じ。
参考にデフォルト状態のものも貼っておく。
横に並べた方が見やすいかな。
消費電力は20W弱、温度は10度強上がっているのに対し、スコアは1,000程度しか上昇していない。
ちなみにメモリクロックは一切変化なし、コアクロックは2,000MHz -> 2648MHzに変化している。
オーバークロックした状態で負荷をかけてもファンの音は気にならず、静かな環境なら聞こえるかな、という程度。
個人的には環境音の方がうるさくファンの音は全く気にならなかった。
しかしまぁこれなら負担かけないでデフォルトのまま使った方がいいかな。
そもそもがローエンドGPUなので頑張ったところで知れているし。
余談ですがこんな設定でも試してました。
もしOCで常用するなら、このくらいがバランスよさそうかなって思った設定なので一応載せておきます。
結論としてはゲーム用途で考えるならGTX 1650、RX6400、6500XTあたりを選ぶ方が安く快適な環境が構築できる。
A380を選ぶシチュエーションがあるとしたらIntelの大ファンとか4画面出力したいとか、そういったこだわりがある場合くらいだろう。
とは言え
- 4画面出力
- ハードウェアエンコード/デコード
- 補助電源なし
という条件をまとめて叶えるにはこの選択肢しかないのも事実なので、唯一無二の存在として是非ともがんばっていただきたいところ。
(日本国内に流通していてこの条件を満たせるグラボはRTX A2000くらいだろうか、、、高い、、、)
エンコード関連の検証もしてみたいなーとは思っているので、気が向いたら記事にするカモ。
んでは、またー。
前回の更新からだだいぶ間があいてしまったけど、久々にPCパーツを購入したので検証していこうと思う。
今回購入したのはタイトルにもある通り Intel Arc A380 というグラフィックカード。
国内で唯一流通している ASRock Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC
ではなくて。
中国で流通している GUNNIR Intel Arc A380 Index 6G というモデル。
何故こんな珍品を購入したのかと言えば、 本来A380のTDPは75Wなので補助電源は不要なんだけど、ASRockのA380はOCモデルとなっていて補助電源がついている。
この補助電源が邪魔くさくてたまらんのと、ITXサイズだとファンがうるさいという欠点があるのでこれを避けた形。
一方 GUNNIR Intel Arc A380 Index 6G はと言えば、デュアルファンでOCなし、補助電源もなく2スロットぴったりでケースにも収まる。
しかも微妙に(3千円くらい)安いというオマケつき。
表示価格が 1,199.00 元で、特に何もしなくてもいくらかの割引がついて、送料を追加して最終的には 1,268.00 元。
たぶんカード会社の手数料も上乗せされて日本円では 26,368 となりました。
今回は jd.com という中国のサイトを初めて使ったんだけど、このサイトすごいわ。
aliexpressとかメじゃないかもしれないと思った。
価格に関してはaliexpressには敵わないんだけど、配送がものすごく速かった。
中国から日本まで、なんと4日で届きました。
10日に注文して、13日にはもう届いちゃう。物流の進化ってすげぇなぁ、と素直に感心する。
で、実際に届いたのがコチラ。
さっそくパッカーーーーーン!
はい、紙が出てきました。
CDとか無駄なものは一切入ってません。これだけです。
質素。
で、この紙をどけると、、
ブツが見えてきましたね。
御本尊を袋から取り出すとこんな感じ。
全面的にカバーに覆われていて、見た目はそこそこ良さそうなグラボに見える。
が、実際(バックパネルまで)プラスチックなのでかなり安っぽい印象。
このバックパネルなくてもよかたのでは・・?と思わざるをえない。
ヒートシンクはそこそこの大きさだがヒートパイプは入ってなさそうかな?
まぁローエンド製品だし当然と言えば当然だし、ITXサイズのボードについてるウニを横から見たような形のヒートシンクよりはしっかりしてそう。
で、これをサブ機となっている SUGO 16に...
ここに
こう。
んー。
貧弱なGPUのわりにしっかりした外装なので、そんなのしょぼく見えないのがイイネ。
補助電源ケーブルもないので見た目もスッキリしててイイ。
ここでちょっとスペックのお話。
Intel Arc A380の公式スペックは コチラ。
ローエンドなんだけど一応レイトレーシングユニットも搭載しているし、他社はVRAM 4Gが多いところ6G搭載している。
このへんは後発である事をちゃんと活かしているんじゃないかなって思うよね。
そしてさらにローエンドでは珍しくハードウェアエンコード/デコードにもしっかり対応。
Radeon RX 6400なんかはこのへんをざっくり削ってきてるしね。
特筆すべきはAV1にまで対応していることかな。
さすが最後発という感じ。
で、公式の資料を一通り確認したところで今回購入した GUNNIR Intel Arc A380 Index 6G のスペック を見てみよう。
どーん。
はい、公式通りで一切変更なし。
出力ポートはDP x3, HDMI x1という最近のセオリー通りの構成。
IntelなんだからThunderboltくらいつけてくれてもよかったんじゃないのって思わなくもないけど、そうすると値段がね...
てなわけで、早速(?)動かしていきましょう。
取り付けた後にドライバをインストールするわけですが、ダウンロードしてきたドライバのファイルが1.33GBもある。
なにこれすごい。
実際はウンコなコントロールソフトとか色々入るのでその分もあるんだろうけど、、
こんな出来の悪いソフトウェアならない方がマシなのではって思う。
たぶんそのへんの悪評はググったらいっぱい出てくると思うので割愛。
競合GPUとの比較なんかはYoutubeにいっぱいあると思うので詳しい話はそっちを見てもらうとして。
とりあえずFF14ベンチを動かして素のA380がどの程度の実力なのかを確かめてみる。
CPU等の構成に関しては おぢさんのPC を参考のこと。
で、いきなり結果なんだけど。
FF14暁月ベンチ 最高画質でフルスクリーン、WQHDとFHDでこんな感じでした。
WQHDだとまぁ遊べなくはないけどちと厳しい感じ。
FHDだとそこそこ快適に遊べるかもだけどレイド戦だと厳しいかもしれない?
まぁローエンドだしこんなもんかね。
そんでベンチ実行中の消費電力と温度をグラフにしてみたのがこちら。
HWInfoで読んだ値なのでデータの信憑性についてはよくわからん。
GPU使用率が100%に張り付いても60度弱、で40W程度しか電力を消費していない。
これはローエンドとしてはなかなか優秀なのでは?
アイドル時の温度はあまり下がらないけど、消費電力は17-19Wくらいまで下がってるし。
これはアレかな?
ヒートシンク盛りすぎ疑惑?
そいやベンチ中もファンの音全く聞こえなかったな。
WQHDでもFHDでも値に変化はなかったので全力振り絞ってこうなんだろうね。
付属ソフトウェアでOCとかできるみたいなので、そこらへんいじってみるのもまぁ面白いかもしれない。
が、あくまでサブ機としての利用だしOCで常用とかはないかな。
遊んで楽しんだらデフォルトに戻して使おう。
ひとまず今回はこんなところで。
気になる事があればコメントつけてもらえればやってみるかもしれません。
あと付属ソフトによるOCとかそこらへんはやってみて楽しかったら記事にするカモ
んでは、またー。