Blog from February, 2023

ここんとこAliexpressの激安SSDシリーズが続いていたので、今度はamazonの激安?シリーズ

今回の対象は Acclamator N50 1TB NVMe SSD というもの

調べてみると中国のメーカーらしい(メーカーの製品ページ

今時webサイトがhttpっていうのもイケてないけど、いつまでクリスマス気分でいるのこの人達は...


で、なんと今回の対象は現在amazonでタイムセール実施中でなんと 8,799円 で購入できる


この性能でこの価格はだいぶ安いんじゃないだろうか

samsungやKIOXIA、WesternDigitalなどしっかりしたメーカーの製品ではこの価格になることはないのでお得感半端ない

が、中身がどうなっているのか不安というのはあると思うので今回の記事にあいなったというわけ


ではさっそくパッケージから

外装はこんな感じ

まぁ普通?


箱を開けるとこんな感じ

一応マニュアルっぽいものも入っている

しかも日本語対応(でも書いてあるのはこれだけ


チップを確認したいのでシールを剥がしてみると...

どうやらコントローラーはMaxiotekのMAP1602A(1602-I)らしい

MaxiotekはJMicronの子会社らしいが評判はどうなんだろ?

SUNEASTとか比較的安価なNVMeはMaxio製コントローラーを使っているみたい

NANDチップは型番らしきものが書いてあって SFG6BATCET と書いてあるように見えるが、この型番で検索してみても何も出てこなかった

せめてどこが製造したものかくらいは知りたかった...


webページを見ると1602はPCIe Gen4x4のNVMe2.0、最大容量4TBまで対応しているらしい

最大読み込みは 7,200MB/s、最大書き込みは 6,500MB/s、IOPSは読み書き両方 1000K/sが上限みたい

性能的にはそこそこ上位のものなのね


ではようやく実測へ

CrystalDiskInfoではこのようになっている

まずは何も書き込まれていない空の状態から

メーカーの公称値通りきっちり出てる

コントローラの性能上限はもっと上なんだけど、ここで頭打ちってことはNANDの性能上限がこんなもんなのかな?


続いてH2testwにて耐久書き込み

最初は2GB/sくらいで書き込んでいたけど、だいたい170GB弱で速度が落ちて1.3GB/sくらいになった

SLCキャッシュ領域を使い尽くした感じだろうか?

しばらくこのまま続けて...

だいたい半分くらいになっても1.3GB/sくらいのまま

80%くらいまで続けてみたけど結局傾向はかわらずずっと1.3GB/s程度で書き込み続けられた

ただし後半はちょっと失速するタイミングが多くなった気がする(失速時でも450MB/sくらいは出てた


最後は77%まで書き込みを行った状態でのCrystalDiskMark

読み書きともに遅くなっているけど、実用上は問題なさそうな速度が出てる


つーわけで、この性能で8,799円なら買いなんじゃなかろうか?


さて、次は何を買って検証してみようかなー

ちょっと古い話になるけど...

今からおよそ4年前、2019年の2月にaliexpressで安いNVMeを購入したのでその性能について検証してみた(今更

購入したのはKingSpecのNE-256というモデル

当時は256GBだとおよそ7,000円前後という価格が多かった中で1つ4,200円という激安品


最近は日本のアマゾンでもKingSpecの名前をたまに見るけど、KingSpecの製品買うならアマゾンよりaliexpressの方が圧倒的に安い

買う人はだいぶ限られてそうだけどw


購入当時はこんな記事書くなんて思ってもいなかったので当然パッケージ未開封状態での画像などなく...

とりあえず現状の外観はこんな感じ


コントローラはSM2263XT、NANDの刻印は8B17F NW915となっている

コントローラはさておき、NANDはどこの製品だろう?

ロゴが完全に潰されていてリマーク品感が半端ない


まずはS.M.A.R.Tで取得できる情報

こんな感じ(左の画像が検証前、右の画像が検証後)

取得できる情報は少ないものの、温度や予備領域、総書き込み量など必用最低限の情報は取得できる

安物にもかかわらず温度も固定でなくちゃんとセンサーが入っている。

だいぶ年数が経過しているわりに使用時間が少なく、それでいて書き込み量だけは多いので何に使っていたんだろうねこれ...

OS入れたり消したりはしていたけど、それだけでこの量になるんかな


VolatileWriteCacheって表示があるのでDRAM搭載なのかと思ったけど、モノを見てもそんなチップついてないしなんなの?

と思って色々調べてみたところ、NVMe 1.2以降はHMB(Host Memory Buffer)という機能があるらしく、これのことなんじゃないかと思う

ホストPC上のメインメモリからいくらか容量を拝借してDRAMキャッシュの代わりにする機能らしい

どの程度の容量を使うかは固体によって違うらしく、設定により変更できるものもあるらしい


まぁ色々使ってたので一度TRIMかけてからCrystalDiskMarkを実行

はい、空っぽの状態だとこんな感じ

ハイエンド製品でもなければ当時の製品はだいたいこんなもん

とは言え、ちょっと書き込みは遅いかな...


んで、恒例の連続書き込み試験の結果はというと

こんな感じ

数百MB/sで書き込み続けられるのは32GB程度で、それ以降は50MB/sを基本にして定期的に400MB/sくらいまでスパイクする感じ


だいたい3割弱くらい書いた時のCrystalDiskMarkの結果はこんな感じ

空っぽ状態とあまりかわらない


5割くらいまで使用した場合はこんな感じ

これでもあまりかわらない


最後に7割5分くらいの使用量

ほほぉ...

大容量ファイルでも書き込まない限りは体感かわらないんだなぁ

買ってみたシリーズ。

aliexpressで安いSSDを物色していたら1TBで5千円を切るSSDを発見!



Walramっていう謎メーカーのmSATA SSD 1TB

表示価格は5千円ちょっとだったけど、5%OFFになるらしくぎりぎり5千円以下になった(今見たらちょっと値上げされてる)

前回のSATA SSD 2TBは5千円で詐欺だったので、容量単価で倍額出してみた感じw


で、実際届いたモノがこれ

パッケージはまともに見えるが、表のちっさい空間には本当ならネジが入っているんじゃなかろうか、、、


そして開封した画像がこちら

表に2枚、裏に2枚の計4枚、1枚あたり256BGで1TBにしてあるみたい

NANDチップは SKHynix H25T1TC48C というもの

コントローラは安物SSDでよく使われているらしい YS9082HPというものだった


で、今回はmSATAという事もあり普通にPCに接続できないのでこんなのを使って確認していく

CrystalDiskInfoで見るSMARTの情報は以下のような感じ

温度はたぶん例によって30度固定になってると思うw

そんで次はCrystalDiskMarkの結果

こいつは KRHK-MSATA/S7 を使ってPCのSATAに接続して、中身が空の状態で計測したもの

ほどほどに速度出てるしこれで5000円なら古いPCの再生用には十分じゃね?

じゃあ今度は本命の全容量使えるんかってとこだけど...


結果から言えば全容量使えました!

途中PCがスリープに入ってしまって850Gくらいで止まってしまったりもしたんだけど、、、

安いけど普通に使えてしまっておもしろくないよなぁw

とは言え最近は国内でも1TBなら6千円前後のものも出てきたし、激安ってほどでもないんだよな


それはそれとして、この速度どのくらい維持できるんだろうね?

SSDの一般的な話として7割程度にしておかないと遅くなる的な話を耳にするけど、安物もそれにあてはめていいんだろか?

というわけでやってみた結果が以下

画面中央にあるH2testwの書き込み量と、画面右にあるディスクの転送速度に注目してほしい

書き込んだ量はだいたい330GBくらいで、そのちょっと前からディスクの転送速度がガタ落ちしてるのが見てとれる

これ以降はずっと書き込み速度が40MB/s程度しか出なくて、全容量使い切るのにめちゃくちゃ時間がかかった...


一度H2testwを完走した後、trimかけて再度やり直してみたのがこちら

やっぱり同じくらい書き込んだところで遅くなるね

この状態でCrystalDiskMarkをかけると...

でーん

しょぼしょぼ...

読み込みはまぁいいとしても、書き込みが絶望的

シーケンシャルなんかHDDのが速い可能性まである

SLCキャッシュとやらが全容量の3割程度までしか搭載されていなくて、それを使い切るとこうなるってことなんだろうね

高級品ならこれが全容量の7割ほど搭載されていて、そこまで速度が維持できるってことなのかな?


まぁひとまず安かったけど全く使えないってわけじゃないからよかったかな